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09月17日-02号

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  1. 都留市議会 1998-09-17
    09月17日-02号


    取得元: 都留市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-06
    平成10年  9月 定例会            平成10年9月都留市議会定例会              議事日程(第2号)           平成10年9月17日(木)午前10時開議日程第1 一般質問     1 22番 志村 弘君         (1)サンタウン宝分譲地の現況と販売について         (2)家庭用簡易焼却炉の撤去について     2 7番 小倉康生君         (1)都留市立病院の充実について         (2)水道事業について         (3)温泉施設整備事業戸沢森林公園計画について         (4)建設工事関係について     3 21番 小林義孝君         (1)景気回復について         (2)機構改革について         (3)病院職員の患者に対する対応について--------------------------------------出席議員(22名)      1番  庄司 寛君     2番  花田 武君      3番  小林 司君     4番  山本日出夫君      5番  小俣義之君     6番  小俣 武君      7番  小倉康生君     8番  安田久男君      9番  近藤明忠君    10番  堀内活三君     11番  加藤 昇君    12番  米山博光君     13番  小林歳男君    14番  郷田 至君     15番  谷内秀春君    16番  上杉 実君     17番  赤沢康治君    18番  中込栄重君     19番  高部利幸君    20番  谷内久治君     21番  小林義孝君    22番  志村 弘君欠席議員(なし)--------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名  市長      小林義光君    助役      志村光章君  収入役     日向丈夫君    総務部長    田中義明君  市民部長    山本義典君    産業建設部長  滝本 功君  総務課長    谷内正利君    政策形成課長  小俣貴紀君  財政課長    渡辺好彦君    税務課長    杉田松雄君  市民生活課長  小林泰司君    地域振興課長  渡辺良二君  健康推進課長  杉本貴美雄君   福祉事務所長  三枝理悌君  産業観光課長  小林民夫君    道路河川課長  小俣 剛君  都市整備課長  高部治男君    建築住宅課長  大森栄喜君  水道課長    奥脇正雄君    会計課長    安田守一君  大学事務局長  花田敬一君    大学総務課長  滝本利広君  大学学生課長  野尻猛可君    大学      柏木晴夫君                   図書情報課長  病院事務長   鈴木益勇君    病院次長    酒井利光君  老人保健施設長 鈴木益勇君    消防長     加藤敬次君  消防次長    大津征夫君    消防課長    牛田一郎君  消防署長    大津征夫君    教育長     高取堅二君  教育委員会次長 志村俊雄君    学校教育課長  織田宗覚君  生涯学習課長  岩村善吉君    選挙管理    森嶋幸長君                   ・公平委員会                   書記長  監査事務局長  滝本康男君    農業委員会   矢野久幸君                   事務局長--------------------------------------事務局職員出席者  事務局長    佐藤幸夫君    書記      中村 平君  書記      清水建一君-------------------------------------- △開議の宣告 ○議長(加藤昇君) これより本会議を再開いたします。 ただいま出席している議員は22名であります。 直ちに本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付いたしました議事日程第2号により進めてまいります。                            (午前10時26分)-------------------------------------- △一般質問 ○議長(加藤昇君) 本日から一般質問を行いますが、質問及び答弁に当たっては、簡潔、明瞭を旨とされ、会議の円滑な進行にご協力をお願いいたします。 日程第1、一般質問を行います。 通告順に順次質問を許します。 念のため申し上げます。関連質問は通告者による質問が全部終了した後に行いますので、その点ご了承をお願いいたします。-------------------------------------- △志村弘君 ○議長(加藤昇君) 最初に22番、志村 弘議員。             (22番 志村 弘君 登壇) ◆22番(志村弘君) 一般質問を行います。 “サンタウン宝分譲地の現況と販売について” 第1に、サンタウン宝分譲地の現況と、その販売についてであります。 市が市民の住宅地の不足解消を目指して宅地造成をした兵海戸の分譲地は、いまだに多くの区画が残っております。その原因の最たるものは、バブルの崩壊による景気の低迷によるものと思われます。また、一方におきましては、造成後その土壌に猛毒の砒素が含まれているとの新聞報道があり、私も大変その報道に驚きました。市も改めて土壌の検査を行いましたが、その結果については安全宣言がなされました。さらに、テレビの報道によると、排水口の赤茶けているのは砒素によるもの、また掘り返された土は砒素によりまして草も生えないという説明がありました。しかしながら、私の聞く限りにおきましては、赤茶けているのはバクテリアの繁殖によるものであり、現在掘り返された土には草が生えており、最近その草を刈り取ったと私は聞いております。そうなると、市の説明のようにもともと兵海戸には砒素による汚染はないと信じたくなります。しかしながら、マスコミの力は大きく、いまだに汚染されている分譲地と市民は多く考え、分譲の進んでいないのもその一因ではないかと思っておるのでございます。 そこで私が強く要請いたしますのは、市長もかわったことでもあり、広く市民にアピールするため、いま一度土壌の再検査をされ、市民の心配を払拭し、改めて市長から安全宣言をされたらどうかと思いますが、市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。 なお、井倉団地も先に入居の促進を図るために家賃の低減を図りました。同じように、サンタウン宝団地の価格の変更をする用意があるかどうか、その点をお尋ねいたします。 “家庭用の簡易焼却炉の撤去について” 次に、家庭用の簡易焼却炉の撤去であります。 前の質問は砒素でありますが、今回のは他に例を見ない猛毒物質のダイオキシンについてであります。このダイオキシンはごみの焼却時に発生され、環境庁はダイオキシンの発生源の9割を廃棄物焼却炉からとしております。ダイオキシンの処理には摂氏 1,000度から 1,500度の高温が必要であり、24時間の高温で連続して燃し続ける連続方式の炉でない場合、その都度炎を立ち上げるため燃え始めの数分間は温度が 300度から 400度と下がるのであります。その温度が最もダイオキシンを発生しやすいし、燃焼中に新しい廃棄物を投入するとまた炉内の温度が下がりまして、ダイオキシンが生成されるというのでありまして、最近読んだ本にもこのことが強く出ております。 そこで私は、低温で燃やす家庭用簡易焼却炉、野焼きに等しいドラム缶焼却炉、中には壊れたまま使用している焼却炉が市内の各地に点在をしております。燃やす都度ダイオキシンを発生し、しかもその炉は普通の河川にまたがり、あるいはそのふちに置かれております。残った灰は、ほとんどがそのまま河川に流すというような手順になっております。たとえ規制がなくても、ダイオキシンを発生し河川を汚染する焼却炉の撤去に市は本腰を入れてもらいたいと思います。 なお、これらの焼却炉の撤去につきまして申し入れがあれば、市としても無料で処分することもあわせてお考え願いたいと思います。 以上であります。 ○議長(加藤昇君) 志村議員の質問に対し当局の答弁を求めます。 市長。             (市長 小林義光君 登壇) ◎市長(小林義光君) 志村 弘議員のご質問にお答えをいたします。 まず、第1点のサンタウン宝住宅団地の販売促進についてであります。 サンタウン宝につきましては平成7年11月より販売を開始し、平成7年度10区画、平成8年度9区画、平成9年度1区画の合計20区画を販売し、現在15世帯の方々が居住されており、住宅団地の形成が進んでいるところであります。 また、本市の事業であります「住まいアップ事業」として11区画の用地の利用がなされており、残りの一般住宅分譲地61区画を土地開発公社で保有している状況であります。この分譲地の販売以前より話題になっておりました土壌問題につきましては、平成5年から土壌の溶質含有試験を延べ5回、37ポイントにわたり実施し、いずれの検査結果も国有地にかかわる土壌汚染対策指針、土壌汚染にかかわる環境基準を下回り安全であるとの県の見解を踏まえ、平成6年12月定例市議会において安全宣言をしたところであります。したがいまして、再度調査することは現在のところは考えておりませんが、サンタウン宝マイナスイメージを払拭するためにも、今後ともあらゆる機会をとらえ安全性をアピールしていくつもりであります。 次に、残り61区画の販売につきましては、ご指摘のありましたとおり、バブル崩壊後の景気の低迷、地価の下落等の影響で、販売開始時の計画に比べ販売実績が伸び悩んでいる状況でありますので、販売戦略の抜本的な見直しが必要になっており、土地開発公社だけの問題でなく、債務保証をしている立場を含め市も真剣に取り組まなければならないと考えております。 なお、価格の変更につきましては、土地開発公社といたしましては投資経費と実勢価格との兼ね合い、既に購入された住民との価格差等の問題もあり、最終手段として位置づけをする中で慎重に検討していきたいと考えておりますので、議員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。 次に、第2点の家庭用簡易焼却炉の撤去についてお答えをいたします。 ダイオキシンは、有機物と塩素が燃焼時に化学反応を起こしてできる毒性の強い有機塩酸化合物であり、特に塩化プラスチック系のごみの焼却処理過程において発生し、その環境汚染が国際的にも問題となっております。現在、各事業所、家庭等における焼却施設のうち、大型焼却施設につきましては、大気汚染防止法、山梨県公害防止条例の規定により、届け出が必要とされておりますが、そのほかの小規模焼却炉については法令等による規制がなされておりません。しかしながら、公共機関、小規模事業所、一般家庭などにおける簡易焼却炉での焼却につきましても、環境に影響を与える可能性が高いと思われますので、公共機関の使用を廃止の方向で指導するとともに、小規模焼却炉を設置している一般家庭などには適正なごみ処理方法の啓発に努めてまいりました。そのような経過も含めて、2カ月に1回資源ごみの回収を毎月にふやすなど、分別収集やリサイクル活動を行っております。今後もごみの分別、減量化、適正処理を引き続き市民の理解を得ながら進めてまいりたいと考えております。 御質問の家庭用簡易焼却炉につきましては使用状況等を調査し、実態を十分に把握する中で、河川への灰の問題もありますので、市民には安易なごみの焼却はしないよう広報等で呼びかけるなど、啓蒙に心がけてまいりますとともに、家庭用簡易焼却炉の撤去処分の方策につきましても検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。 以上で、志村 弘議員へのお答えとさせていただきます。 ○議長(加藤昇君) 志村議員、再質問はありませんか。 志村議員。 ◆22番(志村弘君) サンタウン宝団地の件ですが、とにかくあそこに砒素がある。それでテレビによりますとバス1台仕立てて反対者がそこへ行ったということで、それを見た皆さんも実際問題猛毒の砒素が入っているんじゃないかというような勘違いをしておるのじゃないかと思います。確かに私も見に行きまして、排水口のところが真っ赤茶になっていますね。いかにも毒があるように見受けられます。また同時に、新聞に砒素があるということによって、あの残土を県のご理解で処分できるのが処分できずにあのままになってしまいましたね。大変、市としてもこれについては迷惑をしておるのじゃないかと思っています。 最近、聞くところによりますと県道のつけかえがなされて、それにその土を使うというようなことがありますけれども、いつその土を使うかわかりませんが、その土の残土の処分方法をどういうように今市が考えているか。 そして、今市長から言われましたように、絶えずあの土地は砒素はありませんよと、安全宣言というのを絶えず行うような方法を繰り返ししてもらいたいと思います。 次に、家庭用簡易焼却炉の撤去の問題ですが、これはもう何年か前に、ある新聞がよその市のことについて触れました。もう3年も4年も前ですが。そうすると、私は都留市もそれに付随して撤去運動をするのかと思ったらそのままになっております。なぜ今回私がこの撤去運動の話をするかというのは、近所にも幾つかあるわけですね。なかなかこのような問題はできません。市の職員も行ってすぐ撤去というわけにいきませんが、しかし何としてもダイオキシン、砒素の数千倍に当たる猛毒だそうでございます。そのダイオキシンの発生という問題をとらえて、この汚れた、また壊れかかった家庭用の焼却炉の撤去に力を入れてもらいたいと思います。 私が特に思うのは、みんな側溝の上にまたがって置いてある。普通河川のふちに置いてある。燃せばすぐそのまま川へ流してしまうという非常に安易な方法で。だから周りはいつもきれいですね、そういうところは。だけど、実際問題、自分のところがきれいだけで周りには相当な被害を及ぼすということでございます。最近、環境ホルモンというような名前がしきりに言われております。ダイオキシンもその1つであります。人体に多くの影響を与えるという環境ホルモンの問題を考えてみるときに、市としてもこの問題には積極的に取り組んで、いささかでも疑問のある、心配のあるものをなくすような運動を展開をしてもらいたいと思いますので、よろしくその指導方法、またお考えをお願いいたします。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) 志村議員の再質問にお答えをさせていただきます。 サンタウン宝の残土処分の方法についてのご質問でございます。志村議員おっしゃったとおり、県道高畑谷村停車場線の改良工事の盛り土部分に、ぜひこの土を客土願えないかというふうな話はかなり県と積極的に進めております。県の詳細設計等々ができれば、どのくらいのボリュームになるかというふうなことで、今後なお一層近場で経費もかからないと思います。そういうところへ客土願えればというふうな考えで今のところおるわけでございます。また、ボリュームによってそこへ搬出がボリューム的にまだ余るというふうなときには、ほかへの対応も考えていかなければならないとは思っております。その他の話として、具体的には話が進んでおりませんけれども、サンタウン宝の土をどこへというふうな話については、執行部の中でいろいろ検討をさせていただいておるところでございます。今のところ具体的な話は県道絡みということでございますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 市民部長。 ◎市民部長(山本義典君) ただいまの2点目の、家庭用焼却炉の撤去についての市の今後の指導方法等の考え方というふうなご質問でございますけれども、市長も答弁申し上げましたように、この件につきましては市民の協力や理解を得る中で進めてまいる所存でありますが、市といたしましても今後広報などあらゆる機会をとらえまして啓蒙に心がけてまいりたいと思っております。 それから、具体的にドラム缶の焼却炉の処分方法等でございますけれども、現在、大月都留広域事務組合では、ドラム缶を鉄部分のかたさの関係で破砕処理できないというふうな状況下であります。一般市民が処理しようといたしましても処理が困難な面もありますので、今まで特別粗大の処理とか、不法投棄の処理を市独自で行ってきた経過もございますので、処分方法などを内部で十分協議させていただく中で検討させていただきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(加藤昇君) 志村 弘議員。 ◆22番(志村弘君) もう10年もっと前になりますか、私環境汚染の問題につきまして、河川に背中の曲がった魚、尾の曲がった魚、また山には鳥の鳴き声が減ってきたというようなことを一般質問の中に入れたことがございます。幸い、都留市の方でもこの問題については真剣に取り組んでもらいまして、そういうような話はありません。また、山にも最近はこの二、三年、鳥は戻ってきたような具合でございますが、さらに環境汚染の問題についてより一層のご努力をお願いしたいと思うのであります。 いま一つ、私がサンタウン宝の問題を執拗に言いますのは、あの問題は市長が提案して議会がこれに承知をしたわけですね、異議なしでゴーサインを出したわけです。それがああいうような形で出ているようになると、やはり私の方はときどきこの問題が出ると議会では一体何をしているんだということを市民の皆さん方からご指摘を受けるわけです。そういうわけですので、私はあえてまた市長に安全宣言という形をとった方がいい、今さらもう二度と、あれだけ土壌検査をしたからしなくても済むというわけですので、この点についてもさらに徹底した安全宣言を繰り返しやってもらうことを特にお願いするわけでございます。 以上です。これは答弁が必要です。 ○議長(加藤昇君) 市民部長。 ◎市民部長(山本義典君) ただいまの環境の件でございますけれども、環境につきましては自然保護、またその他ごみの問題等多岐にわたるわけでございますけれども、今後とも私ども一生懸命環境保全のために取り組んでまいりたいというふうに考えております。よろしくご理解いただきたいと思います。
    ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) お答えをいたします。 サンタウン宝の土壌に対する安全宣言ということでございます。この問題につきましては、砒素の検査延べ5回37ポイントの試験を行いまして、平成6年9月2日に県も安全であるということで、この土はどこへ出してもよいというふうなことで、県のそういった意見を踏まえる中で平成6年12月定例議会で安全宣言をしたところでございます。また、こういった問題につきましては、機会をとらえる中で、なお一層安全であるというふうなことのPRをさせていただきたいと思います。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 以上で、志村 弘議員の質問を終結いたします。-------------------------------------- △小倉康生君 ○議長(加藤昇君) 次に7番、小倉康生議員。             (7番 小倉康生君 登壇) ◆7番(小倉康生君) 一般質問を行います。 日本社会は、バブル崩壊後の経済情勢は長年にわたり非常に低迷いたしております。都留市におきましても深刻な財政状況を招いております。前の市政では、ハード面を重視した箱物行政といわれ、また計画性の薄い土地の先行取得などが行われ、財政難をさらに深刻にして市民から大変批判がございました。小林市政におかれましては、就任以来まだ1年足らずでございますが、生活者主体まちづくりをモットーに、公平で透明な政治、市民1人1人が生きがいを持ってこのまちに住んでよかったと実感できるまちづくりを推進しておられます。常に開かれた施策を展開され、市民中心の行政に取り組まれていることに対し高く評価するとともに、今後大いに期待をいたしております。 “都留市立病院の充実について” まず、都留市立病院の充実についてお尋ねいたします。 市立病院は開院して9年目になりますが、現在の診療科は10科となっており、またベッド数は 115床にふえております。都留市民の病院として着々と市民への医療サービスの向上が図られていることは喜ばしい限りでございます。しかしながら、市立病院に入院したくともベッドの不足のため入院ができなかったり、通院の場合でも長い時間待たされることが多いと、市民からときどき苦情が寄せられております。市民に十分な医療を提供することが市立病院の役目と思いますので、計画的に病院の充実を進めていただきたいと考えております。なお、産婦人科と耳鼻咽喉科はすぐにでもほしい診療科でありますが、さきの3月議会においても病院の増改築計画の中で計画し、具現化するとの説明がありましたが、この増改築計画を早く立てて、一日も早く実現するよう努力してほしいと念願いたしております。 “水道事業について” 次に、水道事業についてお尋ねします。 私は都留市の特徴として、市立大学、次に日本で2番目に安くておいしい水道を県外の多くの方々にPRと自慢をしてまいりました。こうした中で、一昨年の国道での漏水事故から施設の老朽化が大きくクローズアップされ、施設の多くが建設当初のものと聞いております。他市に比べて施設整備が大幅におくれ、漏水も毎日のようにあるとのことでありますが、何年間でどのぐらいの事業を行う予定なのか。また、水道料金はどのぐらいを考えておられるのか、お伺いをいたします。 “温泉施設整備事業戸沢森林公園計画について” 次に、温泉施設整備事業戸沢森林公園計画についてお尋ねいたします。 当局では平成7年から温泉掘削に取り組まれてきましたが、当時一般質問で事業計画をお尋ねいたしましたところ、全市民的な入浴施設の計画との答弁をいただいております。その後、温泉の施設や駐車場の計画も伺っておりますが、現在では公園への取りつけ道路や温泉予定地の造成工事などを行っておられます。年々深刻な財政状況の中、時代にふさわしい事業推進に取り組まれることを期待いたしておりますが、小林市政におかれましては前政権時代の事業計画をどのように見直しされるのか、お伺いいたします。 “建設工事関係について” 次に、建設工事関係についてお尋ねします。 最近新聞報道によれば、本年上半期の県内における企業倒産件数は、負債額 1,000万円以上のケースが63件であります。このうち建設業関係は13件、21%を占めているとのことでありますが、製造業や建設業の倒産は失業者を多く生む結果となることから、当市におきましても幅広く景気回復対策に取り組んでいただきたいと思います。 そこでお伺いします。 まず1点目は、工事入札に当たっての分離発注は、複数の業者に工事の受注の機会を与えることができるという点で優れた方式であると思いますが、当市ではどのような分離発注を行われているのかお伺いします。 2点目に、工事前払金でありますが、県においては本年7月から 100万円以上の建設工事につきましては前払金の割合を一律40%に引き上げるとのことであります。既に17市町村もこの基準に従うと聞いておりますが、当市の場合はどのような対応を考えておられるのか、お伺いします。 最後に、国においては景気浮揚対策として相当規模の補正予算を編成するとのことでありますが、これに関連して当市で執行される国・県関係の新規事業及び追加事業が予定されておられるのかどうか。また、市単独の追加工事が計画されているものがありましたらお尋ねいたします。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 小倉議員の質問に対し当局の答弁を求めます。 市長。             (市長 小林義光君 登壇) ◎市長(小林義光君) 小倉康生議員のご質問にお答えをいたします。 まず、第1点の都留市立病院の充実についてであります。 市立病院は平成2年4月に開院して以来9年目を迎えております。この間、多くの皆様のご理解とご協力をいただきながら、疾病構造の多様化と患者ニーズに対応するため、増科・増床を重ね、現在の10科 115床体制に整備拡充し運営しているところであります。平成9年度中の入院患者を見ますと、年間3万 4,295人に達し、1日平均94人となり、ベッドの利用状況は81.7%となっておりまして、現行診療科目においての入院治療を必要とする患者につきましては、ほぼ受け入れできたと認識をいたしております。 増科・増床計画につきましては、かねてから市民要望の大変強い産婦人科並びに耳鼻咽喉科はもとより、介護保険制度に備えての療養型病床群の設置につきましても早期実現に向け現在関係機関との協議・検討をする中で、今月中を目途に増科・増床に必要となる病院開設等事前協議書を山梨県に提出する準備を進めているところであります。あわせて、患者サービスの向上を目指し、診療科目の待合室など外来診療の環境を重点的に見直し、増科・増床計画の中で外来部門の整備を行い、地域医療の中核病院としてよりよい医療が提供できるよう整備拡充をいたしてまいる所存でございます。 次に、第2点の水道事業についてお答えをいたします。 本市の上水道は歴史が古く、谷村町時代の明治37年に計画をされ、当時大変な苦労がなされ、大正10年に工事に着手し、同12年2月から給水が開始されており、その当時の本管が現在でも使用をされております。また、各簡易水道も組合簡易水道を引き継いでいるため、議員ご指摘のとおり老朽施設が多く、一昨年の国道漏水に伴う事故及び阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、平成9年度に都留市全域の水道事業基本計画を策定をし、平成23年を目標年度として老朽対策、災害に強い施設、緊急時における給水確保を目標に概算約 140億円を見込んでいるところであります。 これらの施設整備の実施に当たりましては、緊急性の高い箇所から逐次行ってまいる予定であり、特に本管布設がえにつきましては下水道や道路の舗装工事にあわせて実施する中で、国庫補助なども積極的に取り組み、経費節減を図りながら市民の皆様に安全でおいしい水が安定供給できるよう整備を進めてまいる所存であります。 水道料金につきましては、先般水道運営委員会から適正な原価を基礎とした総括原価主義をとる旨の答申をいただいております。それによりますと、一般家庭で1カ月平均約 500円程度の新たなご負担をいただくことになりますが、今後は水道運営委員会の答申を踏まえる中で、議員各位を初め市民の皆様のご理解とご協力をいただき、施設整備に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 次に、第3点の温泉施設整備事業戸沢森林公園計画についてお答えをいたします。 温泉を活用しての施設整備につきましては、森林公園の計画とあわせて進めているところでありますが、平成9年度までに温泉施設用地の造成と一部を残し取りつけ道路工事が完了し、本年度に駐車場の造成と芝生広場の整備を実施し、平成12年度までには休憩施設、遊具広場を順次整備していく計画となっております。 温泉施設につきましては、近隣市町村の温泉施設の利用者数や管理運営面等での財政負担などの状況を検討する中で、当初計画の施設規模を縮小する方向で計画してまいりたいと考えております。具体的な内容につきましては、本議会に施設建設実施設計業務の補正予算案をお願いをし、計画の内容が具体化した段階で議会にもご協議をする中で進めてまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。 次に、第4点の建設工事関係についてお答えをいたします。 まず、第1点についてでありますが、景気の著しい低迷の現在、市の発注に関しましても市内建設業者の受注機会の確保を図るため、極力分離発注に努めているところでございます。分離発注の内容といたしましては、主に建築主体工事、電気設備工事、機械設備工事など業種別に分離をいたしております。平成8年度2件、平成9年度1件、平成10年度2件の実績があり、今後も建設工事等の内容によりできる限り分離発注を進めてまいりたいと考えております。 次に、2点目の前払金についてでありますが、金融機関の貸し渋り対策及び業者の資金繰りの確保のため、県が本年7月より一律40%としたことに基づき、本市におきましても7月13日、都留市入札契約制度検討委員会を開催をし、前払金率について検討をいたしましたが、6市の動向、諸事情を考慮する中で、当面は現状どおり30%以内で進めてまいりたいと考えております。 なお、工期の長い工事につきましては部分払いの活用を図るとともに、部分払いについて請負業者の請求があり次第速やかに支払うなど、業者の資金需要にこたえてまいりたいと考えております。 次に、景気浮揚対策事業についてでありますが、我が国経済はアジア地域の通貨、金融市場の混乱、昨秋の金融機関の経営破綻、それに伴う家計や企業の景況観の厳しさが個人消費や設備投資等に影響を及ぼし、景気は停滞状況を示しております。これに対し政府は緊急経済対策、所得減税、金融安定化対策等、類似の景気浮揚のための施策の決定実施に努めております。この中で国の事業といたしましては、国道 139号都留バイパスの玉川井倉間の用地買収を行っているところであり、本年度は大幅な事業費の増額を見込んでいるとのことで、なお一層の進捗が図られるものと考えております。 また、県の事業につきましては都留道志線の鍛冶屋坂トンネルの改良事業計画に新たに取り組んでいるところであります。本市におきましても、下水道事業で国の経済対策にかかわる補正予算による補助事業の追加を受け、1億 1,500万円の工事請負費を補正予算案として計上し、管渠布設工事を実施する予定であります。 また、市単独事業といたしましても景気浮揚対策の一環として、一般会計において道路橋梁維持費、道路新設改良費に15件、総額 6,200万円の市民生活に直結した基盤整備の事業費を今般補正予算案に計上させていただいているところであります。 以上で、小倉康生議員へのお答えとさせていただきます。-------------------------------------- ○議長(加藤昇君) この際、しばらく休憩いたします。                            (午前11時07分)                            (午前11時22分) ○議長(加藤昇君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。-------------------------------------- ○議長(加藤昇君) 小倉議員、再質問はありませんか。 小倉議員。 ◆7番(小倉康生君) 先ほどは誠意あるご答弁をいただきました。 そこで、まず病院関係から再質問をさせていただきます。 都留市内に大手民間病院が進出を計画していると聞いておりますが、市民の健康を守り医療を提供するのは市立病院が責任を持ってやってもらいたいと考えております。民間病院の進出計画は実際にあるのかどうか、お伺いします。 次に、老人を抱える家庭にとって今一番深刻な問題は、痴呆老人の介護ではないかと思われます。収容施設は大きく不足していると聞いておりますので、そこで老健施設つるに痴呆老人を収容できる施設づくりを進めたらいかがかと思いますが、その点についてもお尋ねします。 次に、水道事業でございますが、先ほどの市長答弁によりますと、上水道は大正時代から給水されているとのことでございます。そうしますと既に80年近く過ぎたその当時の水道本管が現在も使われているということでございますが、漏水事故が起きてから昨年基本計画を策定されました。なぜもっと以前から事業計画をされなかったのか、その点についてもお尋ねします。 次に、温泉施設でございますが、ただいまの答弁によりますと、施設規模を縮小する方向とのことでございます。当局の原案がございましたらどのように縮小されるのか、具体的にお聞かせいただきたいと思います。 次に、建設工事関係ですが、ただいまの市長答弁では分離発注はかなり積極的に行われているとのことでございます。どうか今後もその範囲内で幅広く各業者に受注の機会を与えていただきたいと思います。また、過去2年間の分離発注の方法について具体的にお聞かせいただきたいと思います。 最後に、国の景気浮揚対策でございますが、先ほど市長答弁では下水道事業に1億 1,500万円の追加事業との答弁がございました。大変喜ばしいことと思いますが、そこで現在までの公共下水道の進捗状況をお尋ねいたします。 以上です。 ◎病院事務長(鈴木益勇君) 再質問にお答えをさせていただきます。 まず、民間病院の進出計画は実際にあるのかというご質問でございます。病院は開設いたしますには、医療法に規定いたします病院の開設許可申請を行うものでございますけれども、知事と事前協議のための病院開設等事前協議書を県に提出し、承認を得るという段階を踏むわけでございますけれども、この事前協議書を、都留市内に病院を開設するため準備をしている民間の病院があるとの情報を私どもも得ておりましたが、最近この事前協議書を民間の病院が提出したようでございます。この病院は、脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科を中心としまして、24時間の救急体制で都留市内に病院開設を計画しているようでございます。 次に、2点目の老人保健施設つるに痴呆老人を収容できる施設づくりを進めたらとのご質問でございますけれども、老人保健施設は、富士北麓医療圏と東部医療圏にあわせて 300床と山梨県の老人保健福祉計画に定められておりまして、現在、都留市にご承知のとおり 100床、それから富士吉田市に 100床、そして現在大月市に 100床の施設を建設中でありますので、私ども増床はできないという状況でございますけれども、今後、計画を立てる中で入所定員は 100人のままとなりますけれども、増加する痴呆性老人に適切な療養を行うため、既存施設を改修いたしまして、定員30名程度の痴呆専門棟を設けていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(加藤昇君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(滝本功君) 小倉議員の再質問の3点目と最後の点を2つあわせてお答えをさせていただきます。 まず、3点目の水道事業で、なぜもっと事業計画をされなかったについてでございます。これにつきましては、生活基盤の1つであります水道は市民の皆さんに安全で安定した安い料金で供給し、災害など緊急時における給水の確保等を見るとき、現施設を修繕等で対応してまいりましたが、老朽化が著しく激しいため計画的に整備する必要から、平成9年度に都留市水道事業基本計画書を作成し、緊急時の高い箇所から随時整備を行っていくところでありますので、ご理解を賜りたいと思います。 次に、下水道の進捗状況についてでございます。現在、都留市公共下水道は桂川流域関連公共下水道として平成5年度に事業認可を受けまして、富士吉田市、西桂町、都留市、大月市、上野原町の3市2町で構成され、県を中心にそれぞれ事業を推進しているところであります。都留市の認可区域といたしましては 110.8ヘクタールで、主に禾生地区でございます。工事については平成6年度より着手いたしまして、下水管渠総延長は3万 5,000メートルあるわけでございますが、9年度までの延べ累積延長工事は約1万メートルになっておりまして、したがいまして進捗率は約30%の状況であります。 以上であります。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) 再質問の4点、5点目につきましてお答えをいたします。 まず4点目でございます。温泉施設整備事業の計画の見直し、規模の縮小についてのご質問でございます。当初計画につきましては、議員ご承知のとおり、市民の健康のための施設と位置づけ進めてまいりましたが、現在におきましては近隣市町村の温泉施設の利用者数や完成後の管理運営面でのことも考え、財政負担などの状況を検討する中で5億円規模に変更をいたしまして、今定例会に施設建設実施設計業務委託料の補正をお願いしているところでございますので、面積等設計が完了し、具体化した時点で、この温泉事業については皆さん関心のあることでございます。議員各位にお示しをする中で進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 それから、5点目でございます。分離発注の過去2年間の発注状況を具体的に示せということでございます。平成8年度におきましては、禾生第一小学校体育館の工事を改修工事と電気設備工事に分離をいたしまして、発注をいたしました。また、大幡教員住宅建設事業でございますけれども、これは3分割、建築主体工事と電気設備工事、機械設備工事でございます。それから平成9年度には1件でございまして、田原団地3号棟の建設工事でございます。3分割により発注をさせていただきました。建築主体工事、電気設備工事、機械設備工事でございます。平成10年度でございますけれども、都留文科大学1号棟改修事業ということで、これは4分割にしまして発注させていただきました。建築外部工事、内部工事、電気設備工事、給排水設備工事。それから鹿留・大野簡易水道の建設事業でございますけれども、これは3分割で配水管布設工事、配水池改造工事、電気計装設備工事ということで、平成8年、平成9年、10年の分離発注の内容でございます。今後におきましても、建設工事等の内容により、できる限り分離発注を進めてまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 小倉議員。 ◆7番(小倉康生君) ただいまの病院事務長の答弁によりますと、民間病院の進出計画があるとのことでございます。東部医療圏では現在99床のベッド数が不足しているとのことでございます。市立病院の充実のためにおくれをとらないように取り組んでいただきたいと思いますが、当局ではどのような対応を考えておられるのか、お尋ねします。 次に、水道料金でございますが、ご承知のように不況回復のめどが立たない状況でございます。各家庭においても生活が非常に厳しいときでございますので、料金値上げについては二、三年凍結か、またその後の景気回復とともに段階的に値上げをするとか思いますが、当局の考えをお尋ねします。 そしてもう1点、温泉施設だとか、いろいろ市の施設ができてきますと、運営管理費が固定化して増加してまいります。そこで、重要施設はやむを得ないですが、例えば博物館とか、温泉施設、森林公園などは、民間に委託するという方法もあると思いますが、経費節減のためにそのように私は思いますが、当局の考えをお尋ねします。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 病院事務長。 ◎病院事務長(鈴木益勇君) 1点目の民間病院の進出につきまして、どのように対応するのかというご質問だと思います。現在、議員がおっしゃいましたように東部医療圏不足ベッド数が99床あるわけでございますけれども、以前から市立病院を将来的にはどのような病院とすべきか検討を重ねておりました。長期計画にもございますように、今年度から国・県と資金計画などにつきまして協議しまして、12年度に基本計画を立てる計画でおったわけでございますけれども、要介護者が暮らし慣れた地域で安心して療養生活が送れるようにというようなことで、長期入院患者のための療養型病床群の設置など、介護保険制度への対応、そして市民のニーズの最も高い産婦人科、耳鼻咽喉科につきまして、医師会に増科・増床のお願いをいたしましたところ、快く、直ちに増科・増床につきまして同意をいただいたところでもございます。 また、病院運営委員会の早い時期に増科・増床計画を推進すべきとのご意見にも沿いまして、現在県の関係課と協議を進めておりまして、市長答弁にもありましたように計画を早めまして、今月中にも病院開設等事前協議書を県の方に提出いたしまして、市立病院の増科・増床計画を進めてまいりたいと考えているわけでございます。 民間病院の果たす役割も期待いたすところでございますけれども、公立病院としてその使命を認識しまして、公共性と経済性を発揮いたしまして、本来の目的であります市民の医療の確保と福祉の増進のためにご理解、ご協力をいただいております医師会との連携、療診連携を図りながら、地域医療の中核病院として増科・増床に伴います増改築計画に取り組んでまいりたいと考えております。この計画推進につきましては、ぜひ議員各位のご指導、ご協力をお願いをいたします。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(滝本功君) 2点目の水道関係で、料金値上げを二、三年凍結、あるいは段階的の値上げについてというご質問にお答えをいたします。 今日、経済情勢の中では、料金改定については適正な時期とは決して思っておりませんが、安全で安定した供給をするには、現在の施設を考慮すると一時の猶予もでき得ない状況下でありますので、緊急性の高い箇所から現在順次整備をしており、料金もできるだけ低額に努めるよう考えているところでありますので、ご理解のほどをお願いいたします。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) お答えをいたします。 施設の民間委託に対する考えというご質問でございます。温泉と森林公園の関係についてお答えをさせていただきます。温泉施設と公園につきましては、管理運営の採算性を最重点に考えているところでございます。施設の実施設計をここで進めるわけでございますけれども、その中で施設の効率、ランニングコストなど、民間委託も含める中で運営手法の検討を進めてまいりたいと、今からということで考えております。よろしくお願いします。 ○議長(加藤昇君) 教育長。 ◎教育長(高取堅二君) (仮称)都留市博物館につきましては、ご存じのとおり現在施設が完成しようとしております。外部施設で今から内部的なものを進めていくわけですが、中身につきましてもこれから設置条例等を提案いたしまして、その中で職員の配当等も考えながら具体的な検討に入るところでございます。どのような形で十分市民のために有効な博物館を運営していけるか、今後の問題だと思いますが、ご質問のような民間委託につきましてはその状況の中で今後また検討させていただくこともあろうかと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(加藤昇君) 以上で、小倉康生議員の質問を終結いたします。-------------------------------------- △小林義孝君 ○議長(加藤昇君) 次に21番、小林義孝議員。             (21番 小林義孝君 登壇) ◆21番(小林義孝君) 一般質問を行います。 “景気回復について” 最初に、景気回復についてであります。 この議会は、参議院選挙後初めての議会であります。参議院選挙では自民党内閣に対して厳しい審判が下されました。とりわけ、戦後最悪といわれる不況のもとで、国民生活を無視した銀行への30兆円の税金投入に大きな批判が寄せられ、その結果、橋本内閣は退陣することとなりました。ところが、経済再生内閣と看板を掲げて発足した小渕内閣は、この1カ月半実態経済には何ら手を打たずにきました。実態経済をよくするには、どうしても消費の落ち込みの打開が中心です。ところが、小渕内閣は7兆円減税という旗を一応は上げましたが、これは実は消費税減税という国民の要求への言いわけでしかありませんでした。ですから、この減税案が大企業と高額所得者以外は増税になることが明らかにされると、このごろは黙り込んでしまいました。 金融システムの安定化のプログラムについても、ブリッジバンク法案がすべてという当初のプログラムは既に万能ではないことが明らかにされ、今では何が何でも長銀への税金投入だとこれにしがみついています。しかし、金融安定化法では破綻した銀行への税金投入はできません。破綻しない銀行への税金投入は不必要ですから、いずれにしても長銀への税金投入はできませんし、するべきではありません。そんなことをしたら、これが前例になり、今後際限なく銀行に税金を注ぎ込むことになります。金融機関の社会的責任は、国民の預金や融資の業務に責任を負うことであり、今の時点で言えばバブル経済に踊ったことを反省し、金融業界の自己責任と自己負担でその始末をつけることです。政府は、不良債権の実態を調査し、その内容を国民に明らかにすることです。 また、不当な貸し渋りや資金回収を監視し、やめさせることです。今国民が求めているのは、景気の一刻も早い回復です。こういっている間にも市内の業者が次々に倒産、廃業しています。市長はこの不況をどう見ているのでしょう。ただ漫然と政府がやることに期待するというのでは、市民と痛みを分かつということにはならず、市民のための政治とは言えません。私は市民の多数が求めており、景気回復の即効的効果があるといわれている消費税の減税のために、積極的に行動すべきだと思いますがいかがでしょうか、市長の見解を問うものです。 “機構改革について” 2番目に、機構改革についてであります。 市は7月1日付をもって、機構改革とそれに伴う職員の異動を実施しました。機構改革は当局が考える行政改革の中心部分と思われますので、幾つかの点について市長の認識を伺います。 まず、議会の位置づけの問題です。新しい機構図によれば、議会事務局長は課長と同格となっています。他の自治体を見れば明らかなように、どこでも議会事務局長は部長職待遇です。市長は議会を軽く見ているのではないでしょうか。 次に、文化ホールを生涯学習課の下に位置づけたのはなぜでしょうか。市長の文化行政についての認識と見てよいのでしょうか。大きなお金を投じ、その活用について多くの市民が注目しているもとで、課長職程度に位置づけるべきではないでしょうか。 次に、工事検査室を建築住宅課のもとに置いたのは、工事検査の持つ意味をないがしろにするものではないでしょうか。工事検査は各課から独立し、専門の検査員を配置してこそ機能が発揮されるものです。実際に、これまで工事検査室は検査を通じて業者のランクづけや業者指導で積極的な役割を果たしてきました。今後、一般競争入札がふえ、そのもとで公正な仕事を保障しようとすれば、むしろその機能は強化すべきものと思います。これを課の下においたのでは歴史的な後退です。 次に、政策形成課を新設した意味も理解しがたいものです。政策決定というのであれば、それは市長の独自の権限です。その補佐には助役がいます。政策を形成するのは各課の当然の仕事です。各課の仕事の調整については部長がいます。予算面からの調整には財政課があります。政策形成課の新設は、課長職をふやす結果にしかなっていないのではないでしょうか。 次に、いきものふれあいの里から係長職を撤退し、職員体制を2人から1人にしました。市長はこの事業をどう考えているのでしょうか。既に軌道に乗ったと考えて減員にしたのか、それともこの事業に意義を認めないのでしょうか。 次に、高齢者福祉と介護保険を福祉事務所と健康推進課に切り離したのはなぜでしょうか。介護保険を現在の高齢者福祉との関係で見てどの事業が継続されるのか、どの事業が廃止されるのか、個々の事業について市民は、あるいは高齢者はどう見ているかなど、福祉事務所の高齢者福祉の担当者は基本的に現状を把握しています。ここと切り離して健康推進課に介護保険担当を配置するのは、これまでの議会での縦割行政の弊害をなくすことが必要だという合意にも反するものです。 最後は(仮称)郷土博物館です。市長は所信表明で郷土博物館の名称や博物館ボランティアの募集について触れ、記念事業や博物館の性格についても考え方を明らかにしました。その内容は相当踏み込んだものです。疑問に思うのは、今後館長の配置をどうするのかという点です。常識的に考えて、館長は専門的な知識を持った人材を配置するものだと思います。また、職員の配置も必要になります。その点をすべて抜きにして、素人だけの判断で長期にわたって博物館を活用することはできないと考えます。市長はそう考えていないのでしょうか。それとも、既に市長は館長について、あるいはスタッフの配置について腹案があるのでしょうか。市の新しい事業も数年たてば軽くされる、そのことは職員の配置にあらわれるというのは、グラススキーやコミュニティーセンターを見れば明らかです。莫大なお金をかけた郷土博物館はどうなのかという観点から伺うものです。以上、機構改革に関連して何点か触れました。 これまで、私は市民サービスの向上と職員のやる気につながるかが機構改革の評価の基準だと指摘してきました。しかし、今回の機構改革は全体として市の中枢部の陣容を強化する一方、市民と直接接する部分は縮小し、サービスを後退させました。結果的に道路行政に重点を置いた機構と人事配置ではないかというふうに見えます。市長の明確な答弁を求めるものです。 “病院職員の患者に対する対応について” 最後に、市立病院の職員の患者に対する対応についてです。 市立病院の評価については、これまで余り正面から論議してきませんでした。それは、厳密な評価をしなければ誤解を生み、その結果、病院の評価が下がれば結果的に損をするのは市民だという判断からでした。もちろん、その判断は今でも変わるものではありません。実際に病院スタッフは多忙な中でよく奮闘していると思います。ただ、インフォームドコンセントの考え方が普及してくる中で、市民の権利意識と専門職としての医師や看護婦の認識にずれが生じることは大いにあり得ることです。また、患者は他の病院にかかる機会もあるわけで、その場合、他の病院と比較した病院スタッフの接遇態度は病院の評価に直結します。残念ながら、市立病院の一部の医師や看護婦の患者や付き添いの家族に対する対応に不親切なものがあり、不満や苦情が寄せられています。以上の点を踏まえて質問をするのですが、何よりも医師や看護婦の労働条件はサービスに直接関係します。これまでも質問しているのですが、現在の看護婦など各部署の要員確保の状況はどうでしょうか。余り忙しかったり疲れていたのでは、いつも笑顔でというわけにはいきません。深夜勤務を余儀なくされる職種などでは、労働が過重になっていないかという観点で、いつも要員の過不足を見ていることが必要です。 もう1点は、接遇についての病院内部の認識の問題です。ある病院では、医師が専門の領域を越えて定期的に話し合いを持つといいます。当然、接遇もテーマになります。患者や家族に対する態度はそれぞれの個性に任せるということであれば、それは決して評価の向上にはつながりません。率直な話し合いが病院内で行われることが必要だと思います。開放的な雰囲気の中で患者本位の医療が行われる、そういう病院であってほしいと願って問うものです。 以上、3点について市長の答弁を求めます。-------------------------------------- ○議長(加藤昇君) この際、しばらく休憩します。                            (午前11時54分)                            (午後1時31分) ○議長(加藤昇君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。-------------------------------------- ○議長(加藤昇君) 小林議員の質問に対し当局の答弁を求めます。 市長。             (市長 小林義光君 登壇) ◎市長(小林義光君) 小林義孝議員のご質問にお答えをいたします。 まず、第1点の景気回復についてであります。 バブル崩壊後の日本経済は、ご承知のとおり不況の波に覆われ、いまだ脱却の方向が見出せない状況にあります。国におきましては平成10年度予算の趣旨になっている財政再建を目標とした財政構造改革を凍結してまでも、6月より最優先に社会資本整備と減税を柱とした思い切った内需拡大対策とし、総額12兆円の総合経済対策を実施したところであります。また、平成11年度も含め7兆円規模の減税と4兆円の景気対策臨時緊急特別枠を持った15カ月予算を打ち出し、現在の経済状況からの早期脱却と経済を力強い回復軌道に乗せるとともに、21世紀の活力ある日本経済社会の実現に向け努力しているところであります。地方自治体もその政策に沿って地域の実情を踏まえながら積極的に不況からの脱却を目的とした事業展開を図っていくこととされております。都留市におきましても、不況が現実の問題として市民生活に重くのしかかってきており、景気回復は緊急の課題であります。税制を含めた効果的な方策が積極的に行われるよう望むものであります。 次に、第2点の機構改革についてお答えをいたします。 7月に実施した機構改革につきましては、21世紀を目前に控え、地方分権や本格的な高齢社会の到来及び社会情勢の変化などに伴う行政課題や、多様化する市民ニーズに適切に対応するため、市民サービスや事務能率、経済性などの向上を目的とし、新たな政策課題に対応するための総合性、機能性の向上、簡素で効率的な行政組織機構の整備、住民にわかりやすい行政組織機構の改善、職務と責任の明確化を図ることに重点を置いて実施したものであります。この改革を進めるに当たって、都留市行政改革大綱に基づき、市民の期待に的確に対応できる行政システムの再構築をすべく事務処理合理化委員会及び専門委員会での協議を繰り返し、限りある資源の中で将来を見据えて、整理すべき事務は思い切って整理し、その余力で伸ばすべき分野へ重点的に投資する事務事業のスクラップ・アンド・ビルドを徹底して行うべきであるという報告を受け進めてまいりました。 その結果、部長制、担当制を導入し、29課を22課に、74係を63担当に統合して組織のスリム化を図るとともに、行政機構内での人的にも組織的にも連携のとりやすい、市民を主役と考えた市民にわかりやすい組織としたものであります。今後も市民ニーズや社会情勢に合わせ、時代に即応した行政組織機構の改革は当然必要になるものと考えており、適時に対応する所存であります。 次に、(仮称)都留市郷土博物館につきましては、これまで構想検討委員会や開設準備委員会において検討をいただいてきたところであり、設置条例を提案すべく準備を進めているところであります。本博物館は八朔祭屋台並びに飾幕の展示を特色としておりますので、館長につきましてはその点を考慮する中で、専門的な知識を有する人材の選考を進めております。また、職員の配置につきましては、生涯学習課文化振興担当を中心に専門職であります学芸員を配置するとともに、特別展の開催等、博物館の具体的な運営を進めるため館長の諮問機関として博物館協議会を設置し、市民が誇りに思い、また親しまれる博物館づくりを目指してまいりたいと考えております。 次に、第3点の病院職員の患者に対する対応についてお答えをいたします。 平成2年4月都留市立病院開設以来、病院職員は院長を中心に一丸となり、公立病院としての使命を認識し、市民に信頼される病院運営に日夜努力を重ねてまいりました。病院職員は多忙な中でよく奮闘しているとのお褒めの言葉をいただく反面、一部において患者さんやそのご家族から不満や苦情が寄せられているとのことであります。今までも院内において医局、看護婦などでよりよい医療を提供するための論議が重ねられているところでありますが、医療には患者さんと医療スタッフとの信頼関係が何よりも大切でありますので、病院に対しこうしたご意見を謙虚に受けとめ、インフォームドコンセントや接遇の問題について率直に意見を交わし、認識を深めるとともに、個人個人の資質の向上に向けて積極的な対応を図るよう指示をいたす所存であります。 また、医師・看護婦を含め医療従業者の状況につきましては、医療法に定められた員数が充足され、看護部門では本年5月1日以降、新看護体系のもと、入院患者 2.5人に1人の看護婦を配置し、手厚い看護が実践されているところであります。これからも患者本位の医療を目指すとともに、地域に根差した病院運営を図ってまいりたいと考えております。 以上で小林義孝議員へのお答えとさせていただきます。 ○議長(加藤昇君) 小林議員、再質問はありませんか。 小林議員。 ◆21番(小林義孝君) 最初の景気回復についての認識と消費税の問題について、改めて私が強調するまでもないんですが、最初の質問で言ったように、今小渕内閣がやっていること、あるいはこれからやろうとしていることは、参議院選挙の結果で既に国民から否定された中身、いわゆる内需拡大といって公共事業を一生懸命先行させる。しかし、これは今景気回復の役に立つかという点では大変疑問視されている。こういう中身です。7兆円の減税というふうに市長は言われましたが、これも国会の論議を通じて9割以上の国民にとって、しかもそれは所得の低い層にとって増税になる。今年度の特別減税に比べたら増税になるということも明らかにされて、そのことによって、景気回復のめどが立たないという状況です。 一方、消費税については、例えば、平成7年度の全国のいわゆる民間最終消費支出 277兆円というふうにいわれていますが、それから類推して、都留市で言えば1人当たりの消費税を2%引き下げた場合、4万 2,448円になるという推計があります。そのことによる市町村の消費拡大額というのは大体15万円ぐらい、そういう数字もあって、今私どもも消費税引き下げの署名運動などをやりますと、選挙前と明らかに違った反応があって、みんながこの署名に応じる。世論調査をしても6割とか、あるいはそれ以上の消費税については引き下げの声が強いという結果があるわけです。そういう率直に民意を受けとめた不況打開策が求められている。私はその点での認識はやはりきちんとすべきではないかなというふうに思います。消費税の引き下げをやるかやらないかは、もちろん国の問題ですから、それは市長がやることではないというふうにもちろん承知していますが、ただ、例えばアメリカでいわゆる消費税ゼロ週間とか設定するとかいうような、いわゆる消費を刺激するための策をいろいろ考える、そういう実情も我々知っておく必要があるだろうというふうに思うわけです。折に触れてこの問題が話題になる折に、やはり今必要なのは消費を拡大すること、国民の購買意欲をかき立てる、冷え込ませちゃだめなんだと、かき立てることなんだという立場に立つかどうかというものは非常に大事な問題だというふうに思います。この点でぜひ行政の現実を直視し、市民生活に直接かかわる、あるいは市内の業者の帰趨にかかわるいわば経済の非常事態だという認識のもとに、ぜひこうした世論の先頭に立つように要望をしておきたいというふうに思います。 それから、機構改革の問題について市長は位置づけや意義づけ、あるいは経過等これからの方向性について言われましたが、個別の問題については答えられませんでした。答えられなかった意味というのがちょっと判断しかねるんですが、これについては問題ありと、あるいはこれから1つ1つが是正されていくというふうに考えていいのかどうかという点を確認をしたいことと、それから、恐らく郷土博物館の館長、あるいは学芸員の配置などについてはそれなりの認識はしていると思うんです。私が危惧したのは、いわゆる事務職の人たちがどんなに勉強しても、それはやっぱり館長に座る人たちというのは専門的な知識を持って、長期にわたってその博物館の性格づけを明らかにしながら活用される、そういう施設にしていくだけの能力を持った人が恐らく館長になるというふうに思っているだけに、やはり職員がいろんな知識を蓄え、能力を高めることは、それはそれとして必要ですが、やはり専門職の意義は低められるということにはならないと思うんです。そういう点でやはり今時点でオープニング事業の内容などについても、その館長になるべき人の考えも受け入れる、その中で練っていくということが私は必要だというふうに思うんですね。場合によっては、オープニング事業を見て館長になる人が決まっていくということもあり得ることだと思うんですね。ああいう事業をやるんだったらこの人は適切でない、あるいは私は館長にはなれない、ならないということもあり得ると思うので、今の時点からやはり人材の登用については急いで検討に入る必要があるんではないかというふうに思ったわけです。この点についての、オープニング事業と館長の配置の関係についての認識をどう考えておられるのかという点を伺いたいと思います。 それから、病院のサービスの問題というのは、ある意味では非常に難しい問題ですが、ただ、議員でも病院にかかって非常に改めて看護婦の仕事の大変さを認識したというようなことはよく聞きます。そういう意味で言ったら、一般的に言ったら、病院の仕事というのは大変だ、それは人の命を預かっているわけですから大変な仕事だし、また重労働でもあると思うんです。しかし、病院の評価というのがどういうところで決まってくるかというと、私はあるお医者さんと率直に話したことがあるんですが、誤診というのはあり得るというふうに非常に率直に言われました。診断や、あるいは治療が病院の評価に当然かかるわけですが、それがすべてではない。やっぱり患者との対応、漢字で言えば接遇ですが、そういうものが病院の評価にとって最も重要だというふうに言われます。甲府の医療法人の病院へ行った人たちが、その市立病院との落差にがく然とするというようなことがちょいちょいあるんですね。そういう点では相当努力をして患者に対応しなければ評価はなかなか上がらないという性格のものだと思います。この点で、病院の直接のこの問題についての現状についての認識を伺いたいことと、それから病院に直接、制度的に患者の家族などの意見を聞くシステムがあるわけで、そこで寄せられている意見なりについてできたら明らかにしていただきたいというふうに思います。 それから、1つ落としていましたが、不況が行政に直接かかわる部分として医療保険の問題がありますが、会社が倒産した、あるいはリストラをしたという中で、医療保険を国保に移すという人が相当いるんではないかというふうに思いますが、年を追っての推移については事務報告書で見ていますが、ことしの分はどうなのか。この点について伺いたいと思います。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) 小林議員の再質問にお答えをいたします。 まず、第1点の消費税の問題についてのご質問でございます。消費税につきましては1989年に3%で導入され、97年4月から5%に引き上げが決定したわけで、その中の1%は地方消費税となりまして、平成9年度より都留市にも交付をされているところであります。消費税の問題につきましては国においてご論議をいただくといたしまして、市におきましては小林議員のおっしゃいました消費の拡大、また景気の上向き等を期待すると同時に、これらの1%の地方税交付金の配分の見直しを今後要望していきたいと思っております。 また、2番目の機構改革についてのご質問でございます。この問題につきましては、今後におきましては介護保険の実施と地方分権の推進等による対応等、また市民ニーズや社会情勢とあわせて、時代に合う行政組織機構の改革が今後も必要になるものと考えております。そういった中で個別の質問等があったわけでございますけれども、改革を行えばそれぞれいろんな視点からのご意見、考え方等があるわけでございまして、小林市長はそういうことから、これが永久に続くものでないと、その都度まずい点があれば対応されなければならないという考えで、職員もこれには多くの方々が携わり、専門員、また事務処理合理化委員、また外郭団体で組織、学識経験者等々の意見を聞きながら大綱をつくり、それでいろいろ市の職員も検討を重ねてきたわけで、ここの7月1日からこれを実施したわけでございます。そういったことで、今後はいろいろなこれから時代の変化により要求されるものを踏まえながら、なおよりよい機構改革をしていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 教育長。 ◎教育長(高取堅二君) 小林議員の質問にお答えいたします。 (仮称)都留市郷土博物館については、本市の誇る文化遺産であります八朔祭屋台及び江戸時代の葛飾北斎の下絵がかかれた飾幕等が中心の点となると思っております。これに関連して、やはりその専門職の方々にお願いするようなことが館長としてはよろしいんではないかと、こんなふうな方向で今検討を進めているところでございます。 そのほか、先ほどご指摘のありましたようなオープニングの行事、オープニングの展示というようなものにつきましても、やはりこれにちなんで葛飾北斎展などについても考えたいと思っておりますし、また、都留市自身がすばらしい自然と市内の中にある数々の史蹟等も紹介できるような、市内まるごと博物館というふうな構想もございますので、それらに沿って常設展も考え、市民に親しみ、そしてそこで学ぶことのできる博物館をつくっていきたいと、こんなふうに考えておりますので、今後ともよろしくご支援をお願いしたいと思っております。 ○議長(加藤昇君) 病院事務長。 ◎病院事務長(鈴木益勇君) 病院の接遇に対する認識をというご質問でございます。院内におきましても、意思決定と伝達機構といたしまして、各部門の責任者をメンバーといたしました管理会議のもとに、その医師部会、看護部会、技師部会という部会があるわけでございますけれども、テーマなどを定めまして研究活動を行う経営改善とか医療事故防止などの委員会で定例会議を開催しまして、いろいろと論議を交わしているところでございます。例えば看護婦など、婦長振り返りレポートを作成しまして、看護の目標に到達できたか、そういうような評価の中で看護技術の向上はもとより、患者に対しましてきめ細かな親切な対応ができたかとか、また待ち時間の患者の不安をくみ取りまして積極的な対応や指導ができたかなど、議論をしているところでございます。このような中で、この7月からは朝の外来受付大変込み合うわけでございますけれども、このピーク時に総合案内といたしまして外来の婦長が主に初診など患者の相談・指導に当たっているという改善もしております。このように患者のサービスに努めておりますが、議員ご指摘の一部の職員に不親切と不満を抱かせたことに対しまして大変残念に思っているところでございます。今後より病院職員一丸となりまして、人間関係、信頼関係が一番大事であるということを院内職員一同認識いたしまして、安心感を与える、親しみのある病院にしていきたいと思っております。 また、患者家族の意見を明らかにというようなことでございます。当然、市立病院におきましても開かれた病院ということで、外来1階ホール、また3階、4階の病棟に意見箱を設置しておりますが、苦情の意見もあるわけでございますけれども、簡単なご意見なんですけれども受け付け順番待ちするいすの上にものを置かないでとか、看護婦さんの言葉、態度、優しさがないとか、また待ち時間が長いというような苦情の意見もあるわけでございますけれども、中には医師・看護婦が優しく親切にしてくれたなどのお褒めの言葉も当然多くございます。また意見箱には、早く産婦人科を設置してなどの建設的な意見もあるわけでございます。開かれた病院として、これらの意見を参考に温かみのある患者本位の医療を提供するため、病院職員一同今後とも努力していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 市民部長。 ◎市民部長(山本義典君) ただいまの再質問の最後の部分となりますけれども、景気の関係と医療保険、国民健康保険の関係はというふうなご質問でございますけれども、国民健康保険の加入世帯数及び被保険者数の推移を見てみますと、7年度あたりからの数値で見てみますと、被保険者数については余り変わっておりませんけれども、加入世帯数については増加の傾向にありまして、8年度、9年度比では80世帯の増となっております。また、平成10年度へ入りましての4月から8月というふうな間は、微動ではありますけれども被保険者及び加入世帯とも増加の傾向にございます。また、国保医療担当窓口での対応の中でも、事業上の人員削減などの影響と見られる社会保険からの国保加入手続が見られるような状況でございます。 以上でございます。 ○議長(加藤昇君) 小林議員、よろしいでしょうか。 小林議員。 ◆21番(小林義孝君) 不況が行政にどういう影響があるかという点については、いずれほかの分野でもテーマになってくるんではないかなというふうに思います。ぜひ市民生活を正面から見据えて、今後の行政を進めていっていただきたいというふうに思います。 それから、機構改革については部長答弁を聞いていても、やはり考え方の域を抜けないで、私は個別の指摘をしたわけですが、それについての答弁がありません。そういう点で、この問題意識は私自身もこれから持ち続け、今後のいわゆる調整などを見守っていきたいということを指摘をして質問を終わりたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 以上で、小林義孝議員の質問を終結いたします。 これにて通告者による一般質問は終了いたしました。-------------------------------------- ○議長(加藤昇君) これより関連質問に入ります。 質問はありませんか。 山本日出夫議員。 ◆4番(山本日出夫君) 志村 弘議員質問のサンタウン宝に関連して1点だけ質問いたします。昨年6月の一般質問で、サンタウン宝分譲地の一日も早い完売をとの思いから定期借地権つき分譲の導入を提案したところ、前都倉市長は「公社の販売手法に合うかどうかなどさまざまな問題点があるが、未売却区画の販売促進を図る上で1つの手法であると思われる。今後、公社に対して検討をお願いする」との答弁があり、また「定期借地権つき分譲については山梨県でも現在検討中であり、市としては県の検討結果を見る中で公社と協議をしていく」旨の答弁を当時の経済・建設担当総括参事よりいただいておりますが、その県においては、この定期借地権つき分譲についてどのような状況であるのか現況をお伺いします。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) 知る限りでお答えをさせていただきます。定期借地権つき分譲住宅につきまして、以前の議会で県においては一、二年のうちにこれを検討したいということでございました。最近の県の動きでございますけれども、この定期借地権つきの分譲住宅につきましてはこの秋をめどに、募集受け付けを開始をしたいというふうな県の今のところの進み具合と聞いております。ですから、市としても公社と協議をする中に、その概要がまだ明確ではないですけれども、その時期になりましたらその資料をいただく中で、市、公社検討する中によい方策であれば、それでサンタウン宝が販売促進できるのであれば、そういったことも議員ご質問のその条件を組み入れる中で進めていきたいというふうには思っております。募集受け付けが秋ということでございますから、それをもって検討を市と公社でしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(加藤昇君) 山本日出夫議員。 ◆4番(山本日出夫君) 大分、県の方でも進んだ対策がなされたと、そのように感じるわけです。市としても、県のそういった意向、またそういったものを考えながら、また市独自でそういった販売促進にいろいろと力を出していただいて、一日も早い完売を目指して頑張っていただきたいと、このように思います。本当にやる気になって、一日も早く完売してください。お願いします。 以上です。 ○議長(加藤昇君) 総務部長。 ◎総務部長(田中義明君) いろいろな方策を検討する中に、完売に向けて努力してまいりたいと思っております。よろしくどうぞ。 ○議長(加藤昇君) 米山議員。 ◆12番(米山博光君) 志村 弘議員のサンタウン宝分譲の件に関連すると思いますが、私もこの質問は非常にありがたく受けとめておるわけでございますが、宝の住人といたしまして、また過去において私もこの問題であの分譲地をつくっていただくという段階のときから一般質問等でもお願いした経緯を持つものでございますから、非常に興味を持っておるわけでございますが、きょうは大分前向きなご答弁もいただいたわけでございますし、私なりに考えてみますと、金融機関の窓口などにもサンタウン宝の分譲販売のパンフレットなども目にするということもありますから、非常に努力はなされているなと、こんなふうなことは感じておるわけでございますが、まだいまだに先ほど来のお話の中であるようにちょっと鈍いかなと、こんなことを心配する一人でもあるわけでございます。 それにつきましても、答弁の中にもございましたが、重々ご努力の中で住まいアップ事業などというものの中で住宅サンプルといいますか、これを取り入れて建設をなされ今展示をしておると、こういう状態でもあるわけですが、この住宅の販売はいつごろになるのかなと、こんなことを期待している住民もあるわけでございますので、この点を1点お伺いしたいということと、それから答弁にもございましたが、あの残土の処理の問題ですが、これを幸いといいますか、宝バイパスという道路建設のためにこの残土を使っていただくと、このようなことを私も執行部の皆さんにも時あるごとにお話をし、また県の方にもぜひそれをお願いしたいと、こんなことも訴えてきたわけですが、先ほどの答弁の中に明確ではありませんがそのような方向でというふうにお聞きしたわけですが、一日も早いそのようなことのご回答をいただけたらと、こう思うわけでございます。 そんな中で、残土処理が済むことによって当初の計画でありました市営住宅の建設というようなことが当初からうたわれておるわけでございまして、宝の住人といたしますれば、ここに当然に建つものと期待もしていますし、ここに建てていただいて、住む方がその販売地を見てそこに適切に判断をなされて購入をすると、こういうような経緯もあるのではないかと、こんなふうに私も欲目で考えるわけですが、その辺のところを2点お聞きしたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 産業建設部長。 ◎産業建設部長(滝本功君) 米山議員の関連質問について、まず第1点の住まいアップ事業の販売はいつごろかについてでございます。この住まいアップ事業は平成7年度に国庫補助を受ける中に低コスト住宅として打ち出されたものをいち早く都留市が手を挙げまして国庫補助を採択され、平成8年度に6棟、9年度に5棟の計11棟を建設し、現在一般公開をしているところであります。この中身といたしましては、3年間の期間ということで、平成11年度に満了します。したがいまして12年度にこの販売をしていきたいと思っているところであります。 次の、残土処理等をする中に下にあります市営住宅の建設はいつごろかということでございますが、これにつきましては当地の立地条件等を考慮しながら、低層な住宅を早い時期に計画をできるよう努力していきたいと考えているところであります。 ○議長(加藤昇君) 堀内議員。 ◆10番(堀内活三君) 病院のことでございますが、一言だけお願いしたいと思います。 実は、昨日急病で病院へ救急車で運ばれて、控え室で手術の間、約5時半から12時までかかりました。その間、4階ですけれども控え室にいましたら、9時ちょっと前でしたか、テレビも消しちゃったし、電気も消したいと言いました。控え室で死ぬか生きるかの境を家族が心配して待ってるのに対して、テレビはぱっと消した、電気はこれも消したいといいました、看護婦さんが。そういうようなことでは本当に市民のための患者へのサービスとは私は思いません。 それから、できればこのことについて病院を総合病院にしたり、耳鼻咽喉科、産婦人科等を建設するというような前向きでやっていただくということでございますから、できれば手術の時間中家族が心配しているのに対して、どの場所でも結構ですから控え室をつくっていただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(加藤昇君) 病院事務長。 ◎病院事務長(鈴木益勇君) 病院の控え室のご質問でございますけれども、きのう救急の付き添いで議員さんが行ったということでございますけれども、4階は病棟でございまして、当然手術中でございましても他の患者さんは消燈時間がございまして、安静・治療が必要ということで入院をされているわけでありまして、当然現状の中での談話室のところに待機されていたと思うんですけれども、現状の談話室におきましては他の患者さんへの安静・治療の関係でテレビを消す、消燈する、時間が来ればそういうのはいたし方ないではないかと私は感じるところでございますけれども、ただ、今後いろいろと診療科目をふやしまして、増科・増床に伴う増改築、そういう計画の中で手術中家族の方々の控え室ということを、今後その計画の中で検討させていただければと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(加藤昇君) 堀内議員。 ◆10番(堀内活三君) 確かに、病人が手術を5時間も6時間もかかって、クモ膜下です、それで5時半から入って12時までかかりました。その間に死ぬか生きるかの境を手術をしているときに、あの中で騒ぐわけでもないし、静かにしていました。テレビ消されたのは結構です。でも、この電気も消したいと言った。そんなことでは本当の患者に対して、市民に対して、私はそれでは許されるものではないと思いますので、できれば--先ほど事務長さんがおっしゃったように一日も早く、どこの場所でも結構だと思います。私に限らず、恐らく手術をして死ぬか生きるかのときには心配して最後までそこについていると思いますので、そんなことも検討して、一日も早くつくっていただきたいことをお願いしまして終りといたします。 ○議長(加藤昇君) ほかに質問がありませんので、以上で関連質問を終結いたします。-------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(加藤昇君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 お諮りいたします。 あす18日も一般質問を予定していたところ、本日で終了いたしましたので、あすの本会議は休会といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(加藤昇君) ご異議なしと認めます。 したがって、そのように決しました。 来る10月1日は、定刻より会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。                            (午後2時14分)...